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作曲と編曲

作曲と編曲について

 ポップス系のCDのクレジットに作曲・編曲と書いてあるのをご覧になったことがあると思います。作曲と編曲とは何かを一般的な解釈で言うと、メロディーが存在する音楽において、作曲とは0からメロディー作ることです。あなたがなんとなく頭に浮かんだオリジナルなメロディーがあったとすれば、それは作曲をしたことになるのです。
 編曲とはそのメロディーに対してコードを付けたり楽器や音色の設定・構成などをつくる、演出作業のことです。
この2つはどちらも創作には違いないのですが、その性質が違います。2つの作業の融合により、一つの曲が完成します。(もちろん全部ひっくるめて作曲という場合もあります。クラシック音楽がその代表といえるでしょう。)

Lesson-9 例えば、ヴォーカル・ギター・ピアノ・ベース・ドラムという5人編成のバンドがあったとします。その中のヴォーカル担当のAさんが、何となく鼻歌で作ったメロディーを譜面に書いて持ってきました。つまりこれが「作曲」です。

この曲をみんなで演奏しようと思った時に、ヴォーカルのAさんが自分で作曲したメロディーを歌うことになるとすると、楽譜のない他のメンバーは演奏が出来ません。そこで残り4人の楽譜をピアノ担当のBさんが作ることになりました。その作業は、テンポ設定やキーの設定、より良いコード進行、ドラムのリズムパターン、ベースライン、ギターやピアノのバッキングにカウンターメロディーそして構成等々・・・多岐にわたります。このBさんの作業が「編曲」なのです。そしてAさんの「作曲」によるBさんの「編曲」で曲が完成します。

ここで「作曲」と「編曲」には、大きな分量の差があるのに気がつかれたのではないでしょうか。作曲であるメロディーの分量に対し、編曲の量は4倍?いや、それどころではありません。ギターやピアノは和音があり、ドラムも1つではなく同時にいくつかの音を鳴らします。このような歌の曲の場合、イントロ・間奏・エンディングなど、歌がない所でも他の楽器は休んでいられないので、もちろんその部分も作る事になります。さらにサビでコーラスを入れようと言われれば…!その物理的な作業量は作曲の分量の比でありません。しかしこの作業はメロディーがあって初めて成立するので、基になるメロディーがなければなにも生まれないのです。一見Aさんは鼻歌で簡単に作曲しているように見えるので、Bさんの編曲の方が大変だと思うかもしれませんが、一概にそうとも言えないのです。

Lesson-4 人には向き不向きがあり、0からメロディーを紡ぎ出すのが上手な人と、そのメロディーをより良く演出することが上手な人との2つのタイプに分けられます。ここで言う作曲というのはメロディーを作ることですが、善し悪しは別にして鼻歌程度で良いので誰でも出来ます。しかし編曲は先ほどの例でも解ると思いますが、音楽の知識の引き出しや構成力など、様々な音楽的能力が必要なのです。それにプラスしてセンスも問われます。自分がどちらのタイプなのかは、数多く作曲・編曲をすることにより徐々に分かっていくことでしょう。

*DTM作曲でリズムパーターンやコード進行を入力しておき、作曲する方法がありますが、この場合のバックトラックはあくまでもメロディーを作るためのプロセスであって、ここで言う編曲とは意味合いが違います。

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