音楽理論について
作曲を学ぶと言うことに於いて音楽理論は欠かせないことです。一口に音楽理論と言ってもいろいろですが、”楽典”という(西洋)音楽の基礎理論の総称を表す言葉があります。その言葉がタイトルにもなっている『楽典』という有名な本があるのですが、この本は作曲のみならず、音楽を専門にしている人であれば誰もが学ぶ音楽理論の基本中の基本です。ここに書かれている知識がないと作曲に関する理論は理解出来ません。必ずしもこの『楽典』という本でなくても良いのですが、これに準ずる”楽典”を踏まえた上で、作曲の理論を学ぶ事になります。
音楽理論の一つに西洋音楽(Classic)を基本とする”和声”があります。和声とは簡単に言えば和音の進行等を指す音楽用語です。ポピュラー音楽で言えばジャズのコード理論等です。どちらも音の積み重ねの事で、時間軸に対して縦方向の理論です。様々な音楽に対応するには両方の知識を学ぶほうが良いでしょう。
他にも”対位法”という理論があり、これは時間軸に対して横方向の理論です。縦方向、横方向と言っても解りにくいと思いますが、横方向はメロディーと思って下さい。具体的には1つのメロディーがあり、それに対してもう一つのメロディーを作り同じ時間軸上で鳴らした時に、その2つのメロディーを調和させるという技法です。
この“和声”と“対位法”がの基本的な作曲理論であり、且つ大半を占めるものです。他にも楽器法やオーケストレーション、楽式論などいろいろとありますが、音を動かすという事に於いてはこの和声と対位法が重要で、作曲における二大理論といって良いでしょう。
作曲を専門的に学ぶことは、上記の事を深く追求することになりますが、これでは少し趣味で作曲を楽しみたい方からしてみれば、なんだか大変そうだと思ってしまったかもしれません。ピアノやギターを弾いて楽しむように、作曲を楽しもうと思うのであれば、最初から理論を学ぶというよりは実践でコツをつかむと方法が良いかもしれません。
作曲理論の必要性とは、作曲をよりし易くするための指標的な役割をするということです。