DTM(Lgoic) のレッスン  (part1)

このサイトを立ち上げて少し経ちましたが、ちょっと気付いたことがあるんです。

一昔前ならDTMのレッスンなんてどこにもなかったですよね。

初心者が何か音楽を習おうと思ったら、ピアノとかギターとかヴァイオリンとかドラムとか・・・というように、ほとんどの場合、楽器演奏を目的とした音楽教室などに行っていたと思うのです。

ところが最近DTMが一般的になってきて、楽器演奏をすると言うことを飛び越えて、いきなりDTMで作曲をしたいと言う人が現れてきています。その現象は今まではなかったと思うのです。

そもそもDTMとは

DTMとはいったい何を目的としたものかというと、ほとんどの目的は作曲やアレンジをするために使うものです。もちろん音楽ファイルの編集や録音などに使うこともあるのですが、元々は作曲・編曲をする、もしくはコンピュータで演奏するためのものです。

DTMの今昔

DTMなんていう言葉ができる遙か昔、今のようにオーディオファイルを扱うことなんて出来ませんでしたので、Loopを貼り付けて安易に音楽を構築するなんて考えられませんでした。その頃ののシーケンスソフト(今で言うDTMソフト)というのはMIDIデータだけを扱って外部の音源を鳴らすものでした。そんなことしか出来なかったのに価格は結構な値段だったんです。その頃からLogicというソフトはあるのですが、当時のLogicは定価14万円位だったような気がします。

その当時パソコンで音楽をやるにはパソコン本体・音楽ソフト・MIDI対応楽器または音源・キーボード(鍵盤)・MIDIインターフェイス・ミキサー・・・など結構の投資が必要だったために、プロの作曲家とかセミプロ級の人とか、本気で音楽を職業にしたいと思っている人でないと、おいそれとは手が出せなかったと思います。今ではLogicは23,800円ということで驚きの価格です(安いと言う意味で)。しかも付属音源がものすごい量が付いてくるなんて・・・。買い足すものといったらUSBのキーボード(鍵盤)くらいでしょうか・・。

新世代と旧世代

パソコンの音楽ソフトが出てきた頃、楽器が弾けたり、作曲の知識などがあった人が、パソコンというツールを初めて手にし、作曲や自動演奏に使った訳です。つまり「音楽」から「DTM」(ここでは便宜上DTMという言葉を使います)という流れがあるわけです。その頃はとても自然な流れでDTMに入っていけたのです。

しかし今の10代20代は最初からパソコンがあり、いわゆるデジタルネイティブな世代ですが、ちょと音楽に興味があれば、お小遣い程度でものすごい高機能なソフトを買えてしまうのです。パソコンは最初から家にあったりするわけで、DTM環境を構築するには昔とは比べものにならないほど敷居が低くなっています。そのような環境であることから「DTM」から「音楽」という流れの逆転現象が生まれて来るのも分かります。

ここでデジタルネイティブ世代を新世代、それ以前を旧世代と呼ぶことにします。

新世代でも子供の頃から音楽教室などに通っていた人は、旧世代の「音楽」から「DTM」という流れになるので今までと変わらないのですが、そうでなく、大人になってから急に音楽に興味をもって、いきなりDTMソフトを使って作曲したいという人が出てきているということがあるのです。DTMソフトをいきなり買っていろいろと操作しているうちに、なんとなく曲らしきものができて興味をもったのかもしれません。

すこし長くなってしまったので次回につづきます