作曲を学ぶとは
どういうことかというと、実はほとんど編曲を学ぶとっても過言ではないのです。編曲とは言ってみれば音楽の構築技術です。技術というのは学ぶことが出来るし、逆に教えることが出来るのです。
音楽をつくると言うことは、大げさに言えば先ほどの例で示したように9割は技術的な事であり、その技術を使えば良い悪いは別にして、いわゆる音楽として形になってしまうのです。しかし残りの1割は曲の核になるところであって非常に重要です。この1割がなければ音楽として完成しないのです。この1割に関しては、はっきり言ってどんなに偉い先生でも教えることはできないでしょう。こればかりは自分の中だけにある固有のものであって、個人個人で考えなければならないのです。俗にいうセンスとか才能とか言ったりしますが・・・。
しかしこの1割を開花させるにも残りの9割の事を学んで行かなければ、その個人個人のセンスや才能が形になることは、例外的にはあったとしても、高確率で無いと言えるでしょう。
作曲すると言うことは、誰もが持っている個性やその人固有のセンスまたは才能を音楽の技術を使って表現するということなのです。