DTM(Lgoic) のレッスン (Part2)
「音楽」が先か「DTM」が先か
旧世代のDTMに至る大まかな流れの例としては、
「楽器演奏」→「自然と音楽の基礎が身につく」→「なんとなく作曲」→「初歩的な音楽理論」→「作曲理論」→「作曲」→「DTM」
ある程度の年齢になってから音楽に興味をもち、作曲をしたいと思った人の場合でも、最初に音楽的な基礎をある程度身につけDTMに至という流れになると思われます。もちろん各項目が前後することもあるでしょうが、大体こんな流れではないでしょうか。しかし新世代の一部では、
「DTM」→「何となく音を組み合わせる」→「何となく作曲」→「作曲」
のような流れになることもありうると言うことが予想されます。ここには楽器演奏という項目はなく、ひたすらパソコンと向き合う訳です。場合によってはこのような新しい流れによって今までに無かった考え方や発想が生まれてくる事もあるかとは思いますが、DTMソフト自体この新しい流れを視野に入れて作られたわけではないので、今のDTMソフトを扱う上で、この流れはやはり逆行しているのではないかと思うのです。
“旧世代”の音楽への想いからDTMへ
この「DTM」→「作曲」という現象は新世代特有のものではなく、旧世代にもこの現象が現れています。これは昔音楽をやりたかったが結局出来なかったという人達がいます。ある程度仕事が落ち着いて来たので、そろそろ昔からやりたかった音楽をまた始めようと思うのです。楽器を演奏したいという事よりも、DTMで音楽を作って見たいと思う訳ですが、このような人達は当然DTMがたどってきた1つ1つの流れというのを飛び越えて、いきなり高機能なDTMソフトを扱うわけです。つまり感覚としては新世代と同じなのです。しかしながらそのような旧世代の音楽への想いが強い人達は、楽器の経験がある人が多いので、DTMにも自然に入っていけるのです。
DTMソフトを扱うには
元々DTMソフトというのは、それまでの西洋音楽の音楽理論や考え方を踏襲した上でのプログラムになっているのです。具体的には小節、拍子、4分音符や8分音符などの考え方、オクターブを均等に12個分ける平均律などといったものです。DTMソフトを使うと言うことは、この最低限度の音楽の知識があることが前提になっています。
最後に
Logic(DTMソフト)に搭載されている機能を理解し扱うには基礎的な音楽用語や知識が絶対必要だということを言いたかったのです。音楽の基礎的なことが分からないのでは、Logic(DTM)のみのレッスンは出来ないということです。音楽の基礎が全くなく、DTMのレッスンを受ければすぐにでも、音楽を作れるようになることはまずありません。
これからDTMで作曲や編曲をやりたいと思っている初心者のみなさんは、焦らずに音楽的な基礎を学びながらDTMを取り入れていくことをお勧めします。
等教室ではLogicのレッスンを行っておりますが、音楽の基礎的知識がない方は音楽の基礎からレッスンしていますのでご安心下さい。